「活動報告」カテゴリーアーカイブ

第31回ジャパンボウル大会の様子の配信

前の投稿ページで、
なお、決勝ラウンドと閉会式の模様は、下記のようにYouTubeでライブ配信されます。
4月14日 6:00pm-(米国東部標準時)
4月15日 7:00am-(日本標準時)

と書きましたが、実際にYouTubeで配信されたのはずっと遅れて、日本時間の4月29日のことで、下のような案内が表示されました。

このページを下のほうにたどると、「WATCH THE BROADCAST」とあって、そこをクリックするとTouTubeでの配信を見ることができます。ここでは、直接、YoTubeへのリンクを張り付けておきます。再生ボタンを押してご覧ください。

決勝ラウンドの様子と閉会式の模様を見ることができます。前の投稿ページで紹介したJBSGの頑張ってメッセージも載っていま。

この項目は必ずしも「活動報告」ではないのですが、前の投稿との関連で載せておきます。

第31回ジャパンボウル大会まもなく開催

2023年4月13日から14日(アメリカ東部標準時間、夏時間)に、全米ジャパンボウル大会が、メリーランド大学カレッジパークキャンパスで開催されます。詳しくはここをご覧ください(英語版はこちら)。

ジャパンボウル大会は、ワシントンDC日米協会が1992年に設立した日本語・日本文化の知識を競うコンテストで、今年で31周年を迎えるに至りました。コロナ禍の影響で、28回大会以来3回はオンラインで開催されていましたが、31回大会は上記のように集まって対面で開催される運びとなりました。よかったですね!

例年のように、JBSGも応援メッセージを送りました。カテリーナコンサート終了後、会場で撮影したものなので、カテリーナさんと留学生たちも映っています。

なお、決勝ラウンドと閉会式の模様は、下記のようにYouTubeでライブ配信されます。
4月14日 6:00pm-(米国東部標準時)
4月15日 7:00am-(日本標準時)

JBSG主催:カテリーナコンサートのお知らせ

日時: 4月1日(土)14時開場、14時半開演
会場: 中目黒GTプラザホール、全席自由(150席)
入場料:2500円、チケットはPeatixにて販売(詳細は末尾に記載)

JBSGの活動は、国際交流を基本としていますが、ここ3年コロナの影響で肝心の”人との交流”ができにくい状況に置かれてしまいました。今年やっと人が集まる交流ができるようになり、最初に企画したのがウクライナ出身の歌手カテリーナさんのコンサートです。

カテリーナさんは、19歳の時に音楽活動の拠点を東京に移し、現在歌手として、ウクライナの民族楽器、バンドゥーラ奏者として国内外で公演活動を展開し、メディアにも活発に出演されています。美しい歌声は評判を呼び、知名度が高いのでご存じの方も多いと思います。

私達が今回カテリーナさんにコンサートをお願いした理由は二つあります。一つは、メンバーの何人かが、彼女のコンサートに行き、その歌声の美しさに魅了されたこと、二つ目は、彼女の話す日本語の美しさに感動したことです。外国語を学ぶことは、その国の文化や歴史、芸術などに触れ、その国の良さを見つけることができ、自ずと友好の輪が広がって行きます。

世界各地で日本語を学ぶ若者達を、日本で応援しているJBSG は、コンサートの2部として、「日本は私の第二の故郷です」と語るカテリーナさんと、現在日本語を学んでいる外国人の方達に登場していただき、”日本語を学ぶこと”を軸にしたトークをお願いしました。さて、どんなお話が出るのでしょうか、乞うご期待!

以下のチラシに、コンサートや会場案内などの詳細が記載されていますのでご覧ください。どうぞふるってご参加下さい。

なお、チラシに記載されているように、チケットはPeatixにて販売しております。http://ptix.at/kmVWCa でアクセスするか、下のQRコードでアクセスすると、購入することができます。

2022年度ジャパンボウル入賞者の日本滞在イベントに協力

慌ただしく時間が流れ、2023年も2月に突入してしまいました。昨年のイベントの報告になりますが、今思い起こしてもなかなか楽しい体験でした。どうぞお読みください。

2022年のジャパンボウル大会での成績優秀者、22名のアメリカの高校生(一部コロナ渦で来日できなかった卒業生も含まれる)と引率の先生3名の計25名が、外務省が推進する対日理解促進プログラム「KAKEHASHI Project」によって、8月16日から23日まで日本に招聘され滞在しました。コロナの影響で3年、日本訪問は中止されていましたが、久々の再開です。今回は、東京、金沢、白川郷を訪問しました。

入賞した高校生たちが来日した折に、日本の歴史、文化、習慣などに触れる機会を設けるのは、JBSGの最も大切な活動の一つです。今回もそのための場所を探しに苦労しました。で、最終的に和太鼓に触れてもらおうと、浅草の宮本卯之助商店の西浅草店の4階にある太鼓館を選びました。ここは世界の太鼓が展示されているとともに、実際に太鼓をたたくことができます。さらに、今回は2階の展示室に特別にスペースを作っていただき、太鼓の実演体験をさせていただきました。

ちょっと宮本卯之助商店に触れておきます。このお店は、文久元年(1861年)創業で、和太鼓だけではなく、神輿、山車、獅子舞用具などを扱っていて、太鼓も長胴太鼓だけでなく、能、歌舞伎、雅楽用の太鼓や鳴り物までを製造・販売しています。1階に、獅子頭と神輿が展示されていました。

さて、8月21日(日)午後4時が当日です。迎え入れるために、4階と2階に会場の準備をしました。

高校生たちは、バスで会場近くまでやってきて、JBSGの担当者がお出迎え。JICEの人と共に会場に案内しました。

太鼓館の会場にやって来た高校生たち。JBSG代表の杉本昭子(中央)が歓迎のあいさつをします。

22名がいっぺんに太鼓を叩けないので、2つのグループに分けて、最初に2階で太鼓を叩くグループと、最初に4階の世界の太鼓を展示してある太鼓館を見て回るグループに分かれてもらいました。

さて、太鼓を叩くと言えばキリリと巻いた鉢巻きを思い浮かべますよね。まずは、JBSGからのお土産の手拭いで鉢巻きを作って頭にキリリと巻くところから。お店の人に巻き方を習います。

皆、見様見真似で挑戦し、中には膝で抑えて、とにかく絞るように巻いていきます。私達の予想以上に様になっていて、感心しました。

鉢巻きの準備ができたので、次に賀川力哉先生から太鼓の打ち方を習います。太鼓の打ち方の基本から説明を受けます。よくあるかっこいい太鼓の打ち方は「やぐら打ち」ですが、ここでは基礎の「据え置き打ち」をマスターします。

据え置き打ちの基本姿勢は、両手をまっすぐ前に伸ばし、バチが腕の延長線上に来るようにして、バチの先が太鼓の中心に来る位置に立ちます。脚を肩幅よりも大きく開き、足先を逆八の字にし、右足を少し前に置いて軽く腰を落とします。

バチはしっかりと握るのではなく、親指と人差し指で握り、他の3本の指は軽く添えます。手首のスナップを効かせて、バチの先端で太鼓の中心部を打ちます。
やってみると意外に難しい。それでも先生の指導はとても分かりやすく、太鼓体験のだいご味が味わえました。ある程度打てるようになったらグループ分けをして、出だしやリズムを変化させ、最後は全グループの力強い合奏となり、傍らで見ていた私達も体中に響き渡る音の広がりを感じる、中々の演奏に仕上がりました。

心ゆくまで太鼓を叩き、みんな気分はすっきり、大いに盛り上がりました。
その後は、太鼓博物館で世界の太鼓を見て回りました。ここでも、宮本卯之助商店のスタッフの方の丁寧で無駄のない説明があり、皆興味深々。そのあと自由に見て,叩いて楽しみました。

最後はみんなで記念撮影。

この日、高校生達は午前中に滞在先の金沢を発ち、午後3時に東京駅についてすぐに太鼓見学と体験に臨むというスケジュール(午後4時から7時)、旅の終盤、しかも真夏の東京の暑さでかなり疲れているのではないかと危惧しましたが、皆元気溌剌、楽しそうに太鼓に触れている様子に安堵しました。付き添いの先生方も、生徒以上?に張り切って太鼓を打ち鳴らしていらっしゃいました。

こうして宮本卯之助商店の皆様方の親切、かつ的確なご協力のおかげで、充実した3時間を過ごせました。心より感謝申し上げます。

参加したJBSGのメンバーは、終わった後、宮本卯之助商会の方から教えてもらった、近くの天ぷら屋さんで打ち上げをしました。そこへ行く途中の雷門の前でパチリ。お疲れ様でした。

第30回全米ジャパンボウル大会開催に向けて

2022年4月21日から22日(アメリカ東部標準時間)に、全米ジャパンボウル大会が開催されます。詳しくはここをご覧ください(英語版はこちら)。

ジャパンボウル大会は、ワシントンDC日米協会が1992年に設立した日本語・日本文化の知識を競う大会で、今年で30周年を迎えるに至りました。ずっとアメリカ各地の大会の優勝者がワシントンDCへ集まって、決勝大会を行うという方式でしたが、28回大会以来、コロナ禍の影響で、オンラインで開催されています。今年も「Digital Japan Bowl」として、Hopinというオンラインプラットフォーム上で上記の期間に開催されることとなりました。決勝ラウンドのライブ配信は、日本時間4月23日午前7時からの予定です。

今年もジャパンボウルサポーターズグループは、大会の成功を祈って、エールの動画を作成して送りました。


決勝大会に興味のある方は、ライブ配信をぜひご覧ください。

次のURLをクリックすると、上にあるようにYouTubeでdigital Japan Bowl配信の予約ができます(ただし表示されている時間はアメリカ東部時間のようなので要注意)。
https://www.youtube.com/watch?v=VwX7boQo2pc

JBSG主催のzoom講演会    「今こそオリンピックを考える時ー1964東京オリンピックのレガシを伝えたいー」

JBSGでは6月26日(土;19時30分~21時)、スピーカーに久野明子氏(日米協会副会長)をお迎えして、Zoomでの講演会を開催いたします。

あと40日余りで2020年東京オリンピックが開催され、さらにその後にはパラリンピックの開催がひかえています。57年前の東京オリンピックで、組織委員会の若きメンバーの一員として活躍された久野氏に、当時のオリンピックを内側から見た数々のエピソードや秘話を語っていただきます。

コロナ禍でのオリンピック、各人様々なご意見をお持ちだと思いますが、久野氏と一緒にオリンピックの在り方を考えてみたいと思います。

申し込み方法等の詳細を下記チラシにてご覧いただき、奮ってご参加下さい。また、ここをクリックするとチラシのPDFファイルをダウンロードできますので、お友達などへのメールに添付したりして、お知らせいただけると幸いです。

生徒たちの見学先を探して(2)

3つ目は、「カップヌードルミュージアム横浜(安藤百福発明祈念館)」です。4月3日にJBSGメンバー2名が視察してきました。ミュージアムは、「チキンラーメンを発明した安藤百福の『クリエイティブシンキング=創造的思考』を探る体験型ミュージアム」と名打っていて、みなとみらい線のみなとみらい駅か馬車道駅から徒歩で10分位の、赤レンガ倉庫で有名なみなとみらい21新港地区にあります。この3月まで放映されていたNHKの朝の連続テレビ小説「まんぷく」のモデルとなったことと、春休みということで、入館者は子供連れが多く、とても賑わっていました。

入館料は大人(大学生以上)500円、高校生以下は無料です。ただ体験型のアトラクションを利用する場合はそれぞれ数百円程度の別途料金が必要となります。アトラクションにはチキンラーメンファクトリー(小麦粉をこね、味付けし乾燥してチキンラーメンを手作りする)や、マイカップヌードルファクトリー(自分でデザインしたカップに好みのスープ、具材を選びオリジナルカップヌードルを作る)等がありますが、チキンラーメンファクトリーは事前予約が必要、マイカップヌ―ドルファクトリーは当日受付のみで、入館チケット購入時にチケットとともに整理券が渡され、整理券に記載された指定時間に体験できる仕組みになっていました。ただし、マイカップヌードルファクトリー付きの入場券は、ローソンチケットで事前に購入することができます。

チキンラーメンファクトリーの様子

JBSGメンバーは、マイカップヌードルファクトリーを体験してきました。整理券を入手して待つこと1時間で順番がきました。まず、空のカップを自動販売器で購入(300円)、そのカップに多色のマジックを使って自由に絵付けをし、麺を入れる。そこに3種のトッピングとスープを選び、蓋をし、パッキングをする。こうしてオリジナルのカップヌードルが完成しました。所要時間は約1時間でした。

自分で作るカップヌードル

体験型アトラクションの他、カップヌードルの誕生から現在までが分かるいくつもの展示コーナーがあり、スーパー等で日常的に見慣れているカップヌードルの歴史を知ることもできます。また、カップヌードルパークというアスレチック施設やワールド麺ロードという世界各国のさまざまな麺を味わえるフードコートなどもあります。ただ、小学生ならじゅうぶん楽しめるとは思いますが、高校生だとやや物足りたい印象を持つのではないかと感じました。この時期、豪華客船が横浜港に寄港していて、海の景色はなかなかのものでした。  下の写真は、朝ドラにも登場したチキンラーメン誕生当時の研究小屋を再現したものです。

このミュージアムの詳細は、https://www.cupnoodles-museum.jp/ja/ にあります。 (写真は上のサイトとローチケから拝借)

生徒たちの見学先を探して

年が明けてもう4月も半ばになってしまいました。今年もジャパンボウルが開かれ、成績優秀者たちが日本にやってくるでしょう。これまで、様々な催しを行い、日本文化に触れられるような見学先を選定し、案内してきました、例えば、歌舞伎座とか日本伝統工芸館、東京江戸博物館など。新しい見学先を開拓するために、いくつか下見をしてきました。その報告です。

1つ目は、東京工芸大学杉並アニメーションミュージアムです。3月1日にJR中央線西荻窪駅と西武線上井草駅の中間にある施設に行ってきました。この施設は、杉並区の施設ですが、東京工芸大学がネーミング権を得て、大学名が冠せられています。

ホームページより

「日本のアニメの歴史」から「これからのアニメ」まで、アニメ全体を総合的に紹介する施設として平成17年3月に開館しました。アニメーションの原理が体験できるコーナー(パラパラアニメ)や、デジタルワークショップ体験ができるコーナー(コンピューターを使って色塗りや編集)など、アニメーション制作の過程を体験できるようになっています。小さなアニメシアターもあります。懐かしいところでは、「鉄腕アトム」関連の展示もあります。一回りすると、アニメの原理が、人間の視覚の持続性(残像)を巧みに利用したものだということが良く分かる仕掛けになっていますが、このミュージアム、幼児から中学生位の子供達に喜ばれそうな気がしました。

もう一つは、お台場に開設された「チームラボ・ボーダーレスお台場」という施設で、4月15日に行ってきました。この施設は、「境界のない1つの世界の中で、さまよい、探索し、発見する」と名打っていて、流れ、移動する光と画像の満ち溢れた、境の見えない空間の中を彷徨う体験ができるようになっています。たとえば、こんな景色です。実際は、これらの像が動いています。

あるいは、こんな景色。壁だけでなく、天井も床も、図柄で埋め尽くされています。

また、自分で型紙に色付けした絵をスキャンして読み込ませると、その絵が他の多数の絵と共に飛び交います。こんな絵です。

丁度、万華鏡の中に入ったような不思議な空間を彷徨うことになるのですが、絶え間ない光と音の洪水の中でちょっと疲れました。若者にはいいのかもしれませんが。実際の雰囲気を見せてくれているYouTubeの動画にリンクしておきます。著作権はteamLab Planets TOKYOにあります。

YouTubeのteamLab Planets TOKYOの動画

JBSG主催の映画上映会を開催しました

11月13日(火曜日)、JBSGの催しとしては初めての映画上映会を聖心女子大学ブリット記念ホールで開催しました。私達が選んだ映画は「灯籠流し PAPER LANERNS」、40代のアメリカ人、バリー・フレシェット(Barry FRECHETTE)監督のデビュー作となるドキュメンタリー映画です。

この映画は、「1945年8月6日、広島に落とされた原子爆弾の犠牲者14万人余りの中に12名の米兵捕虜が含まれていたことは、日本でも米国でもほとんど知られていなかった。この事実を知ったアマチュア歴史家で自らも被爆者である森重昭さんは、40年以上かけて米兵の遺族をたった一人で探し当て、被爆して亡くなった米兵捕虜12名に敬意を表し、遺族との交流を通して、何が起こったのかを伝えた地道な活動」をまとめたものです。

当日は、この映画のプロデューサーを務めたピーター・グリーリ氏にお出でいただき、日米協会副会長で、私達JBSGのアドヴァイザーの久野明子氏とのトークショーも行いました。プログラムは3部構成で、上映前後にトークショー、その後には客席の皆様を交えてのQ&Aの時間を設けました。

〇上映前のトークショー

久野さんとグリーリーさんは幼馴染で、気心が分かっているため、会話は全くの自然体で、スムーズに進行し、私達が知りたかったことがよくわかりました。

「森さんの活動を、バリー・フレシェット監督がどうして知りえたのか」という疑問は、この映画に登場する被爆米兵の一人、ノーマン・ブリセットさんの親友が、バリー監督の大叔父で、その大叔父さんから森さんの活動を知り、森さんの真実を突き止める活動の軌跡を映画に残したいと思ったからだと分かりました。

また、この映画はアメリカ各地で上映され大好評を得ていることから、「戦勝国のアメリカ人、原子爆弾を落とした側のアメリカ人は、一体この映画の何処に感動しているのか」という疑問に対するグリーリーさんの答えも印象的でした。「その質問は日本で度々受けます。答えは日本の皆さんが感じていることと全く同じです」でした。私達は戦勝国、敗戦国ととかく分けて考えがちですが、この映画を観た人々の感想にはその区別は全く当てはまらないのだということが分かりました。

終戦直後の1947年から59年まで日本で過ごされたグリーリーさんと、ご近所だった久野さんが、家族ぐるみのお付き合いの中で何のこだわりもなく幼馴染として現在に至るまで親しい関係を続けていらっしゃることを考えても、戦争は敵味方を分けるけれど、人間の本質はそんな分け方を超えられることを証明しているように思います。

〇上映

映画は、森さんの奥様が淡々とインタビュアーにお茶を入れていらっしゃるシーンから始まります。森さんご夫妻が活動の動機や様子を淡々と話し、被爆米兵ノーマン・ブリセットさん、ラルフ・ニールさんの遺族、友人が静かな語り口で死者への思い、家族の思いを語り、森さんと遺族達との交流の様子をカメラは丁寧に追います。

映画は2016年5月にオバマ大統領(当時)が広島の平和記念公園を現職大統領として初めて訪問し、「核兵器のない世界」にむけたスピーチをし、森さんと固く抱擁を交わすシーンで終わります。映画の最後に森さんが、「これが戦争なのだ。戦争は絶対にしてはいけないという結論を学びました。今後とも世界が平和であることを祈りましょう」と語るシーンがあります。見終わった後、この言葉が深く響いてきます。全編に流れる音楽、尺八の音も印象深いものでした。

〇上映後のトークショーとQ&A

この作品は、2016年5月のオバマ大統領訪日の前には完成していましたが、大統領と森重昭氏の抱擁シーンの写真が世界中に配信され、大きな反響を呼んだことから、映画の編集をし直したこと、英語がそれ程堪能ではない森さんがホワイトハウスに直訴の手紙を送ったり、電話帖から苗字が合致する人に片っ端から電話をしたりして、遺族を探し当てる努力がいかに大変だったかが分かるエピソードが紹介されました。

QAでは、「グリーリーさんがこの映画から得た物は?」という会場からの質問に対して、「自分は大した事はできないと思っている多くの人に対し、“普通のひとでも、信念をもって努力をし続けることで、大きな仕事をなしえる”ということを、森さんが証明してくれたこと」と話されました。正にその通りだと思いました。

〇終わりに

上映会終了後、多くの方々から「素晴らしい映画だった」との感想をいただきました。若い方の中には「涙が止まらなかった」という感想を述べた方もいらっしゃいました。

あらためて映画の持つ力に感銘を受けました。心配したお天気も、どうやら雨にはならず、予想を上回る200名近くの方に足を運んでいただきました。皆様に心から感謝いたします。

第1回アメリカボウル大会のお手伝い

7月22日付の毎日新聞朝刊(東京版)の社会面に、上記の記事が載ったのに気が付いた方はいましたか? この記事にあるように、7月21日に、第1回のアメリカボウル大会が港区区民センターで開催されました。大会の主催は日米協会(一般社団法人)で、ANAの協賛のもと、外務省、アメリカ大使館、全英連、ワシントンDC日米協会が後援しました。JBSGのメンバーもこの大会の開催前の宣伝、当日の運営にと、幅広く協力しました。

アメリカボウル大会は、アメリカから始まって、今や世界各地で開催されているジャパンボウル大会にならって、アメリカについて深く理解してもらうために、アメリカの歴史、文化、芸術、地理、科学、日米関係などの知識についてのクイズが出題され、各高校からの参加者が3人ないし2人一組のチームを組んでこのクイズに答え、優勝を目指すというものです。これは2017年に100周年を迎えた日米協会の記念事業の一つとして企画されたものです。

協会は募集要項が裏に印刷されたチラシを作成し、東京とその近県の高等学校に配布し、参加者を募りました。JBSGもチラシの配布に協力しました。
初めは参加者がどのくらい集まるか見通せず心配しましたが、締め切り時には68の高等学校から申し込みがあり、約270名の参加となりました。当日は朝9時からの受付なので、JBSGのメンバー6人はそれより早く会場に到着して受付のテーブルを準備し、勇んで会場にやってきた高校生をテキパキとさばきました。と言いたいところですが、実際は、事前に渡された資料の指示に従い、受付リストの高校名と人数を照合し、座席番号表、アンケート付きバインダー、氏名札、お弁当引換券等を渡す作業を、あたふたしながら必死に行い、定刻までに何とか全員を会場に入れることができました。

午前中は予選で、筆記形式で出際されました。各チームに1組の解答用紙が配布され、スライドで出際される問題に、チーム内で相談しながら、30秒以内に英語で答えていくという形式です。

予選が終わると昼食です。昼食は2グループに分かれ、第1グループが昼食の時は第2グループが35分のカルチャーイベントに参加し、時間が来ると昼食とイベントを交代する2部制をとっています。JBSGのメンバーはお弁当の受け渡しの役を担い、引換券を持った高校生や引率の先生にお弁当とお茶を、こちらはテキパキと渡すことができました。

カルチャーイベントは実際には観ていないので詳しくはわかりませんが、聞いたところによると、配布された用紙に様々な内容の質問が、たとえば「昨日パスタを食べましたか?」というように英語で記載されていて、その質問に当てはまる人を探し、ビンゴのようにマスを埋めていき、縦あるいは横がすべて見つかった人から景品がもらえるというものです。

主催者の話では期待以上に盛り上がり、参加者たちはお互いに親睦を深め、楽しんでいたそうです。

もっともその間に、審査員たちも採点をして集計し、順位をつけていたのですが。

午後2時に決勝進出チームの発表がありました。当初は3チームを予定していたのですが、同点のために5チームがステージに上がり、決勝戦となりました。

決勝戦には、日米協会名誉総裁である高円宮妃殿下も出席して、熱い戦いをご覧になりました。決勝戦は三択クイズ(下の写真)、オーラル問題、早押しクイズで構成されています。

オーラル問題では、例えば「What is your favorite American movie and why?」という設問に英語で答えていくというもので、特別審査員の方々の厳しい審査に、会場が大いに盛り上がりました。

これらの結果、開成高等学校チーム1が優勝し、賞状とメダルと共に、約1週間のアメリカ研修旅行の副賞が贈呈されました。

JBSGのメンバーは、順位が決まった瞬間から、贈呈式までの間に、賞状に高等学校名を墨で書くという、またもや裏方の仕事をしました。チームの数ではなく、チームの各メンバー分の数なので、大変だったのです。

このアメリカボウル大会は、ジャパンボウルと同じように、高校生がアメリカに興味を持ち、高校生同士が交流するよい機会となったのだと思います。

今回は裏方に徹した感じでしたが、参加した高校生達が本当に楽しそうにしている様子がよくわかりました。成功してよかったです。

日米協会による日本語と英語の報告がここに掲載されています。会場内の写真は、すべてそこからお借りしました。