ジャパンボウルサポーターズグループ(JBSG)交流会を開催(2)

  • 講演とデモンストレーション

日本文化の香りとその体験 (西浦流 西浦喜八郎先生)

香道の西浦喜八郎先生をお迎えし、講演とデモンストレーションを行っていただきました。先生は香道、華道、書道、陶芸など幅広い分野で活躍され、日本の文化を世界に発信されていることでも著名な方で、ジャパンボウルに毎年協力して下さっています。

最初に香道の歴史を説明していただきました。香の文化は古代インドから中国を経て、仏教とともに日本に伝わった事、平安時代に宮廷で「香りを聞く」ようになり、室町時代に茶道、華道が盛んになると同時期に香道が体系化されたことなど、長い歴史を静かで優しい口調で簡潔明瞭にお話し下さいました。香道においては、香りは鼻で嗅ぐものではなく、身体の中で聞くものとのであること、聞香(香りを聞く)、組香(香りを聞き分ける遊び)があること、それぞれの作法や、茶道の作法との違いや共通点などの説明を聞き、それぞれ理にかなったものであることを知り、一同うなずきながら、ちょっと物知りになった気分になりました。

続いて組香のデモンストレーションがあり、参加者全員が2種類の香を聞き分ける実践に挑戦しました。みな自ずと姿勢がよくなり、香りを聞くために気持ちを集中させ、心地よい緊張と静けさを保ちながら体の中で香りを聞くように心がけました。香を焚いて下さる先生の流れるような美しい動作と、静かで真摯な眼差しを拝見し、香道の初歩の初歩を垣間見た気持ちになり、会場は穏やかな空気で溢れていました。

  • 歓談

お茶とお菓子を出して、西浦先生にも参加していただき、自由に参加者同士で歓談していただきました。僅かな時間でしたが、香道の一端に触れたこともあり、皆気持ちよく初対面の方々同士でも会話がはずんでいました。“楽しかった” “とても良い時間を過ごせた”、“これから香道を始めたい”などの声が寄せられ、西浦先生に感謝するとともに、参加者の皆様に喜んでいただけたこと安堵いたしました。


日頃JBSGを応援して下さる方々同士、お互いの顔が見えるようにと、企画した初めての交流会でしたが、とても暖かな会になりました。今後もこのような交流の場を設けようと考えておりますので、皆様次回の交流会にも是非ご期待ください。

ジャパンボウルサポーターズグループ(JBSG)交流会を開催(1)

11月14日に、西浦喜八郎先生をお迎えし、初めてのJBSG交流会を開催しました。当日は小雨交じりの生憎のお天気でしたが、皆さんの出足は好調で、会は定刻通り始まりました。
当日の模様をプログラムに沿って2回に分けてご紹介いたします。

  • JBSGの活動報告 (JBSG代表 杉本昭子)

2012年、ワシントンDCで開かれた第20回ジャパンボウル(JB)大会を見学した高校時代の仲間数名が、JBの意義やJBの面白さに感動して、日本からこの大会を応援するJBSGを立ち上げたのは2013年の11月でした。それからあっという間に2年が過ぎました。そこで2年の歩みを簡単に紹介しました。これまでの活動を項目にして挙げてみれば、わずか数行になりますが、それでも初めは漠然としていた目的が、少しずつ具体的な目標になり、活動の方向性が見えてきたと自負しております。また会場内のボードに今年来日したJB優勝者達の写真を貼り、レセプションやホームステイの様子を紹介しました。今後とも皆様のご支援を受けながら地道な活動を行っていこうと思っております。

  • ジャパンボウル(JB)の現状と将来 (JBディレクター、JBSGアドヴァイザー 神尾りさ)

今年で23回となるJBの様子が紹介されました。出場するアメリカの高校生達の真剣な勉強の様子、指導する先生方、毎年新たな問題を作成するスタッフや協力者、審査に関わる方々、スポンサーとしてJB大会を支えて下さる団体、企業の方々、ボランティアでゲスト出演して大会を盛り上げて下さるアーティストの方々などがスライドで紹介され、JB大会が多くの方々の協力で成り立っていることが実感できました。

また、“2007年大会入賞者の今”が紹介されました。2007年に日本に招聘された7名の高校生は8年後の今、皆優秀な若者に成長し、日本との係りを様々な形で持ち続けていることが分かり、JBの意義が再確認されました。また、2012年からはワシントンDCのみならず全米各地でJB大会を開催するプロジェクトが始動し、毎年その数を増やしていることが報告されました。これからますます発展していくJBを私達も力強く応援して行くつもりです。