2018年度ジャパンボウル入賞者の日本旅行に協力(2)

JBSG主催の交流会を開催
7月10日(火)午後3時から、国立オリンピック記念青少年総合センターで、競技カルタの実演とワークショップ、続いて高校生による日本滞在中の報告会、その後、代々木倶楽部で夕食会と、てんこ盛りの活動でアメリカとカナダのジャパンボウル成績優秀者と交流する会を行いました。

競技かるたの実演とワークショップ
「競技カルタの実演とワークショップ」の会場は、センターの一角にある和室の平屋「桜花亭」です。床の間に用意した掛け軸と七夕の飾りをしつらえ、玄関口には蚊取り線香を焚いて、和の気分を盛り上げました。

「競技カルタの実演とワークショップ」を率いて下さるのは、全日本かるた協会主催の第48回全国女流選手権大会(2016年12月)において高校3年生で優勝し、今若手のホープと期待されている、慶應義塾大学1年生の矢野杏奈さんです。矢野さんと一緒に模範競技を実演して下さるのは、同大学 「慶應かるた会」のメンバー3名、読唱は東京東会、福井典子六段(A級公認読み手)です。実演者は全員袴姿の正装で高校生を迎えました。また、英語と日本語で競技かるたのルールを説明した資料も用意していただきました。

高校生の一行と、直前まで原宿近辺を案内してくれていた日本学生協会(JNSA)基金の大学生達も加わって、総勢60名近くが桜花亭に到着し、いよいよイベントの開始です。

10畳二間と周りの廊下を使い、2組の競技者を囲むように座ってもらいました。簡単な開会の辞の後、矢野杏奈さんを紹介し、その中で彼女がチャンピオンだと言及すると、会場からは「ウォー」と歓声が上がりました。さらに矢野さんから他のメンバーの紹介があり、配った資料を使いながら、ルールの説明がありました。

驚いたことに、競技かるたはもとより、映画「ちはやふる」を知っている訪日高校生が10人近くいました。本当に世界は狭いと痛感します。そういえば慶應かるた会のメンバーのいで立ちは、正に映画のポスターと同じで、高校生達がワクワクしているのがみて取れました。

読み手の福井先生が二間の真ん中で札を読み上げ、時々注釈をつけての細かな解説をはさみながら、競技がはじまりました。

競技かるたのルールは、100枚の取札を裏にしてよく混ぜ、自分と相手が25枚ずつ取り、残り50枚はしまう。取り手はそれぞれ自分の前に自分に向けて25枚の取札を3段に並べ、競技前の15分間で、自分と相手の50枚の札の位置を暗記する。相手と読み手に礼をして競技が始まり、百人一首の上の句の「決まり字」まで読まれたところで下の句の札を、自陣か相手の陣まで取りに行き、自陣の札が先に無くなった方が勝ちになるというものです。

実際には時間の関係で取り札の数を減らして行いました。

驚いたのは音です。札を暗記している最中や試合の途中でも、まるでテニスや野球で素振りするように、自陣や相手陣に腕を伸ばして、振り回したり空を切ったり、時には肘をついて倒れ掛かるようなしぐさをし、畳をたたきます。

これはウォーミングアップのようなものだそうで、ひっきりなしに大きな音が会場に響きます。札の取り合いでも、札が大きく飛びかい、周りの高校生に当たったりして、格闘技を彷彿させる場面が何度もありました。それでもみな、興味津々で取り手の挙動を見つめていました。

40分位で勝負がついたところで、興味のある高校生達が実際に競技かるたの体験をしました。札は、「一字決まり」の「ムスメフサホセ」の7枚のみにしぼりましたが、読み札の方は7枚以上を読み上げるので、お手付きや、ひらがなの読み間違いや早とちり等があって、大騒ぎになりました。

矢野さんが持参した、日本各地の百人一首かるたも会場の床の間に並べ、皆さんに披露しました。面白いのは北海道のかるたで、札が紙ではなくて木でできていました(右端)。取り手がはじいた札がぶつかったら、本当に怪我しそうですね。

競技かるたに夢中になる人、少々飽きてきた人、着物姿の取り手に質問したり写真を撮ったりなど反応は様々でしたが、頃合いを見て記念写真を撮りました。

最後に読み札を使った「坊主めくり」を4グループに分かれて行いました。これが大変な人気で、お姫様をひいてはキャー、坊主をひいてはキャーと大はしゃきでした。

かるた会の学生さん、訪日高校生、JNSAの学生さん達がすっかり打ち解けて楽しそうな様子をみて、私達はホットしました。読み手をして下さった福井先生から、競技かるたはほとんど体育会系のスポーツと同じで、日々筋トレや柔軟体操で体を鍛える必要があるのに加え、記憶力の他に優れた聴力、動体視力などが要求される競技で、肩やひじの無駄な動きを減らし取り札に真っすぐに手を伸ばす訓練を日々行っているとうかがい、今若い人達に人気が出ている理由も納得できました。

1時間半のイベントはあっという間に過ぎ、JICE主催の研修旅行報告会の会場に移動するため、5時少し前に桜花亭を後にしました。

報告会
報告会はセンター棟にある会議室に移動して行いました。
グループごとに、どこへ行ったか、どんなことをしたかを代表が報告していました。日本での経験を共有するためです。

この報告会で、かけはしプロジェクトの公式の行事はすべておしまい。最後に関係者のあいさつがあって、無事に報告会は終了しました。高校生の皆さんは、発表の準備もあって忙しかったでしょう、お疲れさまでした。

これまで、JBSGのメンバーは報告会には参加したことがありませんでした。今回、この日程で行われることになり、報告会に参加して、高校生たちが日本に来て何を見て、どう感じたのか、生の声を聴くことができました。

代々木倶楽部で夕食
報告会が終わってホッと一息、代々木倶楽部に移動して夕食会が行われました。かるた会に参加したメンバーも一緒です。

テーブル席での食事だったので、皆ゆっくりとおしゃべりに花を咲かせて楽しめたと思います。

高校生のみなさんには、JBSGから百人一首の上の句と下の句(読み札と取り札)をペアにしたものを2組、百人一首の全句の意味が書いてある資料を添えて、プレゼントしました。

付き添いの先生方には、抹茶茶碗をプレゼントしました。また、矢野杏奈さんから寄贈された競技用かるたもプレゼントに。でも、これは1つしかないので、じゃんけんで誰がゲットするか決めています。

ジャパンボウルをきっかけに、研修旅行を通してこれまで全く知らなかった全米各地の高校生同士、さらにカナダの高校生、そして日本の学生さん達と知り合い、会話し、共感しあう、そんな情景をみて、ジャパンボウルの役割の大きさに、いまさらながら感心しました。

高校生たちは、付き添いの先生たちと共に、成田から明日の便で帰国します。今夜が日本最後の夜です。See you again, sometime, somewhere.

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